はじめまして。 たにざわ歯科クリニック 院長 谷澤 和紀と申します。
私がメールマガジン「まぐまぐ」に連載していたものをホームページ用にリメークして登場させました。
注意事項
◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用してい ません。
医学的な専門性から考えた場合、妥当でない表現があると思いますが、
 なるべく平易な表現を使用するようにしてい ます。
◎体の状態は個人によって異なっています。
◎現在治療中の方は かかりつけの主治医と相談をしてください。
 第7号 『ハミガキコ』の話
みなさん『ハミガキコ』は何をお使いでしょうか?
「うちではハミガキコは使っていないわ」というお母さまもいらっしゃると思います。
大丈夫です!ハミガキコを使わなくとも十分歯は磨けます。
ご年配の先生の中には、ハミガキコは使わないほうが良いとおっしゃる方 もおられるようです。
それは、少し前のハミガキコには、磨き方によっては、かえって歯の表面を傷つけてしまったり、
 お口の中が泡だらけになってしまい、長時間磨き続 けることができないものがあったからなのです。
また、ハミガキコのスーッとする味や匂いのせいで、まだ十分磨けていないのにさっぱりしてしまい、
 歯磨きを終わってしまう恐れもあります。
最近のハミガキコは、これらの点について、いろいろと改良がくわえられてきました。
また、何も付けない歯ブラシだけで、歯垢(プラーク)は落とせるのですが、最近ではステインのことが
 話題にされるようになってきました。
ステインとは?
ステインとは歯の表面の着色汚れのことです。
たばこを吸われる方にはヤニとして付いてきますし、赤ワイン、コーヒー、お茶などを
 頻繁に飲まれる方にも、黒っぽい色が歯の表面にくっついてきます。
お子さんにはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、歯磨きの得意でないお子さんの中には、
 ステインが付いてしまっている場合が多々見受け られます。
体質的に、ステインが付きやすいお子さんもいます。
このステイ ンは歯ブラシだけでは落とせません。  
ハミガキコの中身
ハミガキコの主成分は研磨剤と発泡剤です。
最近は、これに様々な薬効成 分が加えられるようになってきました。
まずはフッ素です。
お口の中で効果のある、数少ない殺菌剤の一つで、幅広い種類のばい菌に効果があり、
 安全性も高いといわれています。
歯肉炎や歯周炎(シソーノーローですね)の予防、虫歯の予防、口臭の予防に効果があります。
おすすめのハミガキコは?
サンスター・ホームページ  http://www12.ocn.ne.jp/~picot/oral/sansta.htm
フッ素925ppm配合で歯質を強化 薬用プロクト・サンスター 商品番号SAN27
歯質強化
フッ化ナトリウムが、歯牙の結晶化を進め、歯質を強化し、 う蝕の予防を行います。
殺菌効果
殺菌剤クロルヘキシジンがう蝕の原因菌であるミュータンス菌を殺菌します。
低研磨性
低研磨の無水ケイ酸を配合し、歯面を傷つけることなく、ス テインのみを除去します。
低発砲性
長時間ブラッシングが出来るよう、泡立ちを抑えました。
60g 本体価格¥250税込\262 当院では、サンスターの『薬用プロクト・サンスター』と
 『薬用プロクト・こどもペースト』をおすすめしています。
おすすめする理由としては  ・研磨剤に歯を傷つけない、比較的柔らかい成分を使用している                 
  ・発泡が少なく、長い時間歯磨きができる  ・フッ素が配合されている   
  ・殺菌成分『クロルヘキシジン』が配合されている  ・味があまり辛くない などです。
上手なハミガキコの使い方
ハミガキコのCMでは、歯ブラシの上に、山盛りにハミガキコをのせていますが、
 あれは、多分見た目の美しさをねらってのことと思います。
(たくさん使わせるための作戦だ、という意見もありますが(笑))
あんなに多量にのせる必要はありません。
かえって歯磨きの邪魔になって しまいます。
みなさんの事情や好みに合わせて、使っていただけば良いと思います。
今回のポイントは・・・・・
・ハミガキコの中身  ・ハミガキコを使うメリット  ・ハミガキコは少しで十分!! 以上今回の内容でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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 第1号  予防の時期『3 ・6 ・12の法則』
 第2号  フィンランドという国を知ろう
 第3号  フィンランドの虫歯予防事情
 第4号  『フッ素は毒!』って本当?
 第5号  フッ素の正しい使い方
 第6号  フッ素はどうして虫歯を予防するの?