はじめまして。 たにざわ歯科クリニック 院長 谷澤 和紀と申します。
私がメールマガジン「まぐまぐ」に連載していたものを
  ホームページ用にリメークして登場させました。
注意事項
◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用してい ません。
医学的な専門性から考えた場合、妥当でない表現があると思いますが、
 なるべく平易な表現を使用するようにしてい ます。
◎体の状態は個人によって異なっています。
◎現在治療中の方は かかりつけの主治医と相談をしてください。

 第34号 「輝く歯の表面には・・・」


●輝いていない歯の表面には・・・  
輝いていない歯の表面には、「不溶性(ふようせい)グルカン」が付着し ています。
不溶性グルカンとは、糊の様なベトベトした物質で、
 虫歯菌「ミ ュータンス菌」が自分の体を歯の表面に付着させ、
 留まらせるために作り出 した物質です。  
原材料は、「砂糖・ショ糖・シュクロース(すべて同一のもの)」です。  
果糖、ブドウ糖、キシリトールなどの砂糖以外の糖からは、作り出すことが できません。  
食後の歯の表面にミュータンス菌が付着し、唾液中の砂糖を原材料として
 不溶性グルカンを作り出し、自分の体をしっかりと
 歯の表面に付着させてか ら、増殖を始めるのです。  
そうしてできた何億もの虫歯菌のかたまりが「歯垢・プラーク」です。
表 面はゴワゴワし、決してキラキラとは輝きません。
●不溶性グルカンの生成を防ぐ  
 「歯垢・プラーク」の中で作り出された「乳酸」が
 歯を溶かすことで、虫 歯は発生します。
ですから虫歯予防のためには、「歯垢・プラーク」を作ら せないこと、
 そして、不溶性グルカンを作らせないことがとても重要です。
●原材料である砂糖の摂取をひかえる
不溶性グルカンは、果糖、ブドウ糖、キシリトールなどの
 砂糖以外の糖か らは、作り出すことができません。  
お菓子を購入するときには、成分表示のところに、
 「砂糖・ショ糖・シュ クロース」と書かれていないものを選ぶようにしてください。
最近では、ソ ルビト−ル、キシリトール、マルチトール、アスパルテームなどの
 人工甘味 料を主成分とした商品が豊富に出回っています。  
間食のすべてを代替糖に代えるのは難しいでしょうから、
 少しずつ、これ らの人工甘味料を使ったお菓子を取り入れる
 ようにしてみてはいかがでしょ うか。 
今回のポイントは・・・・
  ・ 不溶性(ふようせい)グルカン  
  ・ 代替糖、人工甘味料    以上今回の内容でした。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 第1号  予防の時期『3 ・6 ・12の法則』  第21号 「虫歯の進行を止めるお話」
 第2号  フィンランドという国を知ろう  第22号 「歯にくっつくプラスチックのお話」
 第3号  フィンランドの虫歯予防事情

 第23号 「歯を削る機械のお話」

 第4号  『フッ素は毒!』って本当?  第24号 「子供の口臭について」
 第5号  フッ素の正しい使い方  第25号 「おしゃぶりについて」
 第6号  フッ素はどうして虫歯を予防するの?  第26号 「歯の異常について パート1」
 第7号  『ハミガキコ』の話  第27号 「歯の異常について パート2」
 第8号  フッ素洗口とは?  第28号 「3DSとは?」
 第9号  子どもの歯並びが気になり始めたら  第29号 「エナメル質の再生」
 第10号  歯並びが悪くなる原因(前編)

 第30号 「あなたはいつ入れ歯になるか」

 第11号  歯並びが悪くなる原因(後編)  第31号 「六歳臼歯を知ろう!その1」
 第12号  なぜ虫歯になるの? パート1  第32号 「六歳臼歯を知ろう!その2」
 第13号  なぜ虫歯になるの? パート2  第33号 「六歳臼歯を知ろう!その3」
 第14号  なぜ虫歯になるの? パート3
 第15号  「砂糖」のお話
 第16号  「だ液のお話」
 第17号 「だ液と虫歯の関係」
 第18号 「三つの輪のお話」
 第19号 「溝を埋めるお話」
 第20号 「麻酔のお話」