●フッ素洗口とは? |
フッ素を含む薬液でお口をゆすぐことで、歯の表面にフッ素を作用させる、フッ素利用法の一つです。 |
フッ素薬液の濃度によっ て、毎日行う方法と、一週間に1回行う方法があります。 |
毎日行う方法では、250ppm(フッ素入り歯磨き粉の4分の1の濃度) 週1回の方法では、 |
450ppmのものを使います。 |
学校などで行われるフッ素洗口は週1回、家庭で行うフッ素洗口は毎日と用途によって |
使い分けられています。 |
●フッ素洗口の効果 |
フッ素洗口は、ちょうどよい濃度のフッ素を、継続的に歯の表面に作用させることができます。 |
このことは、生えたばかりの歯の性質を向上させたり、虫歯を予防することに適しています。 |
歯の性質を向上させるとは、(生えたての歯はまだ表面が柔らかいのですが)歯を硬くする、 |
未熟な歯を早く成熟させるということです。 |
虫歯を予防することとは、初期の虫歯を回復させる作用、虫歯の原因菌が |
出す酸を減らす作用のことを言います。 |
フッ素洗口法は、費用をあまりかけずに行うことができます。 |
また、歯科医師が関与する部分が少なく、(指導はさせていただきますが・・・) |
みなさんが主体的に行うことができる方法です。 |
●どんな薬液を使うの? |
現在市販されている商品には、ビーブランド・メディコ・デンタルという会社が販売している『ミラノール』 |
昭和薬品化工という会社の販売する『オラブリス』があります。 |
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se27/se279080B.html
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どちらも効果は同じくらいですが、当院では、少ない量から購入できることや |
価格の点で『ミラノール』を使用しています。 |
●使用上の注意 |
洗口剤の箱や袋を見ていただくと、「劇薬」と書いてあって、ぎょっとさせられますが、 |
粉末を水に溶かした時点で劇薬ではなくなります。 |
粉末の状態では濃度が高すぎるため、法律上、劇薬に分類されるのです。 |
使用法を正しく守っていただけば、危険はありませんし、万が一飲み込んでしまっても |
重篤な症状は起こすことはほとんどありません。 |
しかし、軽度の症状、例えば、気持ちが悪くなったり、お腹がいたくなったりなど症状は、 |
ごくまれに比較的少量でも起こる場合があるとの報告 もありますので、 |
やはり、飲み込まないように注意する必要があります。 |
きちんとブクブクうがいのできるようになる4〜5歳から行うようにし てください。 |
●最後に |
フッ素入り歯磨き粉を用いて、フッ素洗口と同じような効果を得ることのできる方法を紹介します。 |
『イエテボリ・テクニック』 スウェーデンのイエテボリ大学のビルクヘッド教授が紹介した |
フッ素入 り歯磨剤の効果的な使用法です。 |
そのやり方は・・・ |
1. 歯ブラシにフッ素入りの歯磨剤を2cmほどつける |
2. 歯磨剤を歯全体に広げる
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3. 2分間歯磨きをする。 |
4. 少量の水をお口のふくむ。(10mlくらいです) |
5. その水で30秒間お口をゆすぐ。 |
6. 吐き出したあとはうがいをしないようにする。 |
7. その後2時間は飲食をひかえる。 |
■今回のポイントは・・・・・
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・フッ素洗口とは ・洗口時の注意 ・ハミガキコを用いた方法(イエテボリ・テクニック) 以上今回の内容でした。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。 |