はじめまして。 たにざわ歯科クリニック 院長 谷澤 和紀と申します。
私がメールマガジン「まぐまぐ」に連載していたものをホームページ用にリメークして登場させました。
注意事項
◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用してい ません。
医学的な専門性から考えた場合、妥当でない表現があると思いますが、
 なるべく平易な表現を使用するようにしてい ます。
◎体の状態は個人によって異なっています。
◎現在治療中の方は かかりつけの主治医と相談をしてください。
 第9号 子どもの歯並びが気になり始めたら
今回は子供の歯の生えかわりのお話をさせていただきます。
大人の歯の生えはじめ
6歳になると、大人の歯である『永久歯』が顔をのぞかせてきます。
一番奥の乳歯(子供の歯のことです)の後ろ側から生えてきます。
続いて下の前歯が生えかわるのが、一般的なパターンですが、永久歯の生える時期や順序は、個人差があるため、
 他のお子さんより遅かった り、早かったり、順番が多少違っていてもあわてる必要はありません。
パターン通りでないことの方が多いくらいですから。
大人の歯が生えてくると、その大きさに驚かれる親御さんが多いよう ですね。
また、少しねじれていたり、まがって生えてきたりしたことを心配される方も多いようです。
しかし、この時期の子供の「あご」は、ぐんぐん成長する時期であり、 大人の歯も生えながら動いていきます。
上の前歯は真ん中に隙間があき、ハの字に生えてくることが多く、最初は少々みっともない感じがしますが、
 それで正常なのです。
この時期は『みにくいアヒルの子の時代』なんて呼ばれています。
歯並びが悪くなる原因
大人の歯への生えかわりは「神様は上手く作ったものだなあ」と感心させられるぐらい、みごとなバランスで
 行われるものですが、子供の歯を早くに虫歯でなくしてしまったり、「指しゃぶり」をずっと続けていたりすると、
 このバランスが崩れてしまうことがあります。
特に、一番奥の乳歯を虫歯にしてしまって、歯の形が壊れてしまうと、その後ろに生えてくる永久歯が  
 前によってきてしまい、大人の歯の歯並 びが悪くなってしまう可能性があります 。
また、いつまでも(3歳ぐらいでしょうか)「指しゃぶり」を続けていると、子供の「あご」の成長に
 悪影響をおよぼす可能性があります。
その他、「ほおずえ」をつくことも「あご」の成長に影響しますし、 生まれつき骨格に問題がある場合もあります。
お子様の歯並びがご心配でしたら
ご心配な点がありましたら、お近くの歯科医院に気軽に御相談される事をおすすめします。
経過を観察する程度ですむ場合も多いですし、もし治療が必要な場合でも早めに治療を行えば
 軽い矯正(お口の中にプラスチックのプレート を入れたりする矯正です)ですむ場合もあります。
早めにご相談されることで、大人になってから何十万円もかけて、長期間針金をかける必要のある
 矯正治療をしなくてすむこともあるのです。
今回のポイントは・・・・・
・大人の歯の生えかわりかたには個人差があります  ・歯並びが悪くなる原因があります 
  ・ご心配な点がありましたら歯科医院に相談を!!  以上今回の内容でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

                ※ 質問やご感想を承ります 下のボタンをクリックしてください

 

              バックナンバーがご覧になれます
 第1号  予防の時期『3 ・6 ・12の法則』
 第2号  フィンランドという国を知ろう
 第3号  フィンランドの虫歯予防事情
 第4号  『フッ素は毒!』って本当?
 第5号  フッ素の正しい使い方
 第6号  フッ素はどうして虫歯を予防するの?
 第7号  『ハミガキコ』の話
 第8号  フッ素洗口とは?