今回は虫歯の原因とされている「砂糖」についてお話しさせていただき ます。 |
砂糖の正式名称は「ショ糖」といい、「さとうきび」や「さとう大根」 「さとうカエデ(メープルシロップですね)」から採れます。 |
これらの作物をしぼって、採れた液体をさらに精製すると砂糖ができます。 |
精製の度合いによって、「三温糖」「上白糖」「グラニュー糖」などと呼び名が変わります。 |
人類は大昔から砂糖を利用してきましたが、一般に家庭で調味料として使い始めたのは、 |
せいぜい200年ほど前のことだといわれています。 |
砂糖がなぜこんなに広く使われるようになったかというと、まず、入手が容易であることが挙げられます。
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砂糖は良質なカロリー源(エネルギー源)であり、摂取できるカロリー と価格を考えると、 |
砂糖にかなう食品はあまりありません。 |
飽食の現代で は、あまり良い点ではなくなってきましたが・・・ 次に「味の良さ」が挙げられます。 |
砂糖は甘味料として、とても優れた味を持っ・討い泙后まBR>ただ甘い、というだけであれば |
砂糖よりも甘い物質はたくさんあるのですが(砂糖の 5000倍甘い物質もあります)、味の質や後味まで |
考えると砂糖より優 れている甘味料はまだありません。 |
次に保存性が挙げられます。 |
砂糖には腐敗や変質を防ぐ効果があり、昔の人はこの性質を知っていて食品の保存に利用してきました。 |
ジャムが腐りにくいのも砂糖のこの性質のおかげです。 |
このように、人類に多大な貢献をしてくれている砂糖ですが、虫歯の話になると、一気に悪者にされてしまいます。
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これは、虫歯原因菌の一つである「ミュータンス菌」が砂糖を原料とし て、酸と不溶性グルカンを作るからです。 |
酸は砂糖以外の糖分からも作ら れますが、歯垢(プラーク)の主成分である不溶性グルカンは砂糖からし
か作られません。 |
●「代替甘味料」について |
砂糖以外にも糖分はたくさんあります。 |
最も基本的な糖である「ブドウ 糖」(米やイモなどのデンプン質は消化されてブドウ糖になります。)、 |
果物の中に含まれる「果糖」、水飴の主成分である「麦芽糖」、最近では、砂糖に代わる甘味料として、。
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いろいろな代替甘味料が作られています |
天然の材料から作られるものとしては、今、流行りの白カバの木から作られる「キシリトール」、 |
ちょっと前に流行った「ステビア」、「オリゴ 糖」や「カップリングシュガー」などがあります。 |
化学的に合成される甘味料には、砂糖の5000倍の甘味を持つ「サッカリン」、 |
お菓子によく使われる「アスパルテーム」などがあります。
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●「甘いもの」の上手なとり方 |
最近は食品業界も健康志向になってきて、ジュースやお菓子の砂糖使用量が減り、代替甘味料が |
使われる製品が多くなりました。 |
砂糖を使っていなければ虫歯にならないというわけではありませんが、このような製品を利用して、 |
上手に甘いものを楽しんでいただければと思います。 |
また、お母さまが手作りのおやつをお作りになる時など、砂糖をお使いになるとおもいますが、 |
砂糖を使っていても、だらだらと与えるのではな く、時間と回数を決めて与えてあげるのであれば心配はありません。 |
どうぞ、愛情たっぷりのおやつを作ってあげてください。 |
■今回のポイントは・・・・・
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・砂糖のついて ・代替甘味料について ・甘い物の上手なとり方
以上今回の内容でした。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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