今回は子供の歯の溝(みぞ)のお話です。 |
このお話で問題となる溝とは、奥歯の永久歯(大人の歯)の溝です。 |
御自分の歯を舌で触るか、鏡で見てみてください。 |
奥歯の咬む面の山と山 の間に溝がありますよね。 |
この溝は見た目よりも深くなっています。 |
虫歯のできやすい部分の一つで す。 |
大人の歯は成熟して硬くなっていますが、子供の生えたての奥歯は まだ柔らかく、溝もかなり深くなっています。 |
歯ブラシでこの溝の底の方まで磨くのは不可能であり、虫歯になりやすい 性質のお子さんの場合、まっ先にこの部分が虫歯になってしまいます。 |
そのため、歯科医院ではこの溝が虫歯にならないうちに、埋めてしまうこ とをお勧めする場合があります。 |
この処置を『シーラント』といいます。 |
●シーラントとは |
まず、シーラントを行う前に歯科用の器械で溝をきれいにお掃除します。 |
その後、特殊な材料で溝を埋めます。 |
この材料はある程度の強度を持っていますので、歯が成熟して硬くなる頃 まで留まってくれます。 |
材料にはフッ素を少しずつ放出するものもあります。 |
歯肉からどの位、 出てきているかによっても材料を使い分けます。 |
主にレジンと呼ばれるプラスチックの材料と、グラスアイオノマーと呼ば れるセメントに似た材料の2種類があります。
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処置自体は比較的簡単なものですので(あまり協力的でないお子さんの場 合は大変ですが・・・)片方の上下の奥歯で15分くらいで終わります。 |
片方ずつ2回に分けて行うことが多いと思います。 |
この処置は歯を削るわけではなく、比較的手軽な方法で大きい効果を得る ことができます |
保険の使える処置ですし、御気軽に歯科医院に相談してい ただければ、と思います。 |
■今回のポイントは・・・・ |
・シーラントとは ・溝は虫歯になりやすい ・溝には歯ブラシが届きません
以上今回の内容でした。 最後までお読みいただきありがとうございました。 |