先日、4才のお子さんがいる知人から、 |
「最近、うちの子供の口が臭うん だけど」と相談を受けました。 |
お子さんに限らず、人間には多少の口臭があるのは自然なことであり、 |
親御 様や御本人の「気にしすぎ」であることが多いのですが、 |
明らかに異常な口臭 がする場合はいくつか原因があるようです。 |
ちゃんと歯ブラシをしているのに強い口臭がある場合の最も多い原因は |
口呼吸(こうこきゅう)であると言われています。 |
人間に限らず「ほ乳類」は本来、鼻で呼吸するようにできています。 |
口で呼吸をするのは人間だけであり、そのおかげで「しゃべる」と |
いう能力 を獲得できたのだといわれています。 |
お子さんを観察してみて、いつもお口が「ぽかん」と |
開いているようでしたら 、口呼吸をしてしまっている可能性が大きいです。 |
なぜ、口呼吸で口臭が起こってしまうかというと、 |
常にお口で呼吸を行っているために、お口の中が乾燥してしまうことに原因があります。
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本来、お口の中は「だ液」で常に洗い流されているのですが、 |
乾燥状態であると、 細菌が異常繁殖してしまい、悪臭の原因物質を産生します。
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また、のどの奥にある「扁桃腺」などの免疫を司る場所も乾燥してしまうため、 |
免疫力が低下してしまうとも言われています。 |
このことがアトピーやアレルギー にも関連しているのではないか、 |
という研究もされているようです。 |
口呼吸の原因としては、お鼻の通りが悪く、お鼻が詰ってしまっている |
ために お口で呼吸せざるをえない場合があります。 |
風邪などのために、一時的にこのような状態になっている場合は |
様子を見てい ただくだけで良いのですが、慢性的にお鼻が |
詰っている場合は耳鼻科の先生に 御相談された方が良いでしょう。 |
また、お口のまわりの筋肉の発達が良くない場合にも起こります。 |
お口のまわりの筋肉が弱いと、無意識の状態では唇を |
閉じることができないため お口で呼吸するようになってしまいます。 |
離乳やおしゃぶりを外すのが早すぎると、お口のまわりの筋肉の |
発達を妨げる といわれています。 |
このような場合には、お口のまわりの筋肉を鍛える器具や |
方法がありますので 歯科医師に御相談ください。 |
口呼吸以外にも、便秘気味である場合、発熱などで体力が消耗している |
ときにも 一時的に口臭が強くなる場合があります。 |
口臭を指摘されることでプレッシャー を感じてしまうお子さんも |
いらっしゃると思いますので、お子さんの体調と合わせて 気を配ってさしあげてください。 |
■今回のポイントは・・・・ |
・子供の多少の口臭は心配ありません |
・口臭が強い場合には、口呼吸、体調の変化をみてあげてください。 |
以上今回の内容でした。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。 |