はじめまして。 たにざわ歯科クリニック 院長 谷澤 和紀と申します。
私がメールマガジン「まぐまぐ」に連載していたものを
  ホームページ用にリメークして登場させました。
注意事項
◎一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用してい ません。
医学的な専門性から考えた場合、妥当でない表現があると思いますが、
 なるべく平易な表現を使用するようにしてい ます。
◎体の状態は個人によって異なっています。
◎現在治療中の方は かかりつけの主治医と相談をしてください。

 第25号 「おしゃぶりについて」


今回は「おしゃぶり」についてお話しさせていただきます。
「おしゃぶり」の是非については、昔から議論されてきました。
歯科の先生の間でも反対派、肯定派がいらっしゃいますし、
 現在でも、決定 的な結論は出てきていないようです。  
おしゃぶりの肯定的な意見としては、
   ・お口の周りや、舌の筋肉の発達に役立つ  
   ・口呼吸を防止できる  
   ・赤ちゃんに精神的な安らぎを与えることができる 
     (赤ちゃんは本能的に何かを吸うことで満足します。)
    ・お母様の負担を軽減できる  
否定的な意見としては
    ・歯並びが悪くなる  
    ・衛生的に良く無い  
    ・泣くことが減るのでコミュニケーション不足になる  
    ・喋り始めるのが遅くなる
      などの意見があります。
肯定意見に対しては、おしゃぶりに頼らなくても、
 自然に鼻呼吸を獲得する という反論がありますし、
  反対意見に対しては、おしゃぶりによる歯並びの乱れは
 (上下の前歯の間に隙間 があく場合があります)
 一時的なものであり、おしゃぶりをやめれば元に戻る、
  という意見、欧米では4〜5才までおしゃぶりを使わせている、
     という意見が あります。
お母さまの考え方、環境、赤ちゃんの好み(おしゃぶりを 
 嫌がるお子さんも いると思います)によって
 選択していただけば良いと思います。
ただ、おしゃぶりを使われる場合は、適切な時期(3〜4才)に
 スムーズに卒業 できるように配慮してあげてください。  
お口の中の変化など気になられましたら歯科医師に御相談ください。
今回のポイントは・・・・
   ・おしゃぶりについての肯定意見、 否定意見
   以上今回の内容でした。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 第1号  予防の時期『3 ・6 ・12の法則』  第21号 「虫歯の進行を止めるお話」
 第2号  フィンランドという国を知ろう  第22号 「歯にくっつくプラスチックのお話」
 第3号  フィンランドの虫歯予防事情

 第23号 「歯を削る機械のお話」

 第4号  『フッ素は毒!』って本当?  第24号 「子供の口臭について」
 第5号  フッ素の正しい使い方
 第6号  フッ素はどうして虫歯を予防するの?
 第7号  『ハミガキコ』の話
 第8号  フッ素洗口とは?
 第9号  子どもの歯並びが気になり始めたら
 第10号  歯並びが悪くなる原因(前編)
 第11号  歯並びが悪くなる原因(後編)
 第12号  なぜ虫歯になるの? パート1
 第13号  なぜ虫歯になるの? パート2
 第14号  なぜ虫歯になるの? パート3
 第15号  「砂糖」のお話
 第16号  「だ液のお話」
 第17号 「だ液と虫歯の関係」
 第18号 「三つの輪のお話」
 第19号 「溝を埋めるお話」
 第20号 「麻酔のお話」