| ●六歳臼歯をじっくり見てみよう! |
| 下顎の前歯から数えて奥へ6番目の歯。 |
| その大きな歯が、小学校に入る少 し前に生え始める |
| 大人の歯、第一大臼歯(六歳臼歯)です。 |
| 歯の形は、5番目の歯(第二乳臼歯)にとてもよく似ています。 |
| 大きさは 二周りほど大きく、すべての歯の中で最大の歯です。 |
| 色もちがいます。 |
| 乳歯はやや青白っぽい色調をしていますが、 |
| 永久歯は、 やや黄色味がかった色をしています。 |
| 六歳臼歯には、咬頭(こうとう)という盛り上がり(山)の大きなものが 4つと、 |
| 小さなものが1つの、合計5つあります。 |
| お子さんの口の中を見てください。 |
| まだ、生えたばかりの場合は、咬頭が 1つだけ顔を見せている状態ですね。 |
| この時期は、「萌出性の周囲炎」とい う歯肉の炎症がおこる可能性があります。
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| その後、1ヶ月ほどすると、すべての咬頭が顔をのぞかせて来ますが、 |
| こ の時期がもっとも危険な時期です。 |
| ●咬みあっていない歯は、よごれやすい |
| よく勘違いされやすいのが、歯はいつ汚れる(汚くなる)のかということ です。 |
| 食事をすると、歯は汚れると思っている方がほとんどですね。 |
| 実は、食事をし、上下の歯でよく咬むことで、歯の汚れはきれいにふき取 られ、 |
| 洗い流されていくんです。粘着性の強い食物だけを食べた時は例外で すが、 |
| バランスのとれた食事を、しかもよく咬んでおこなった後は、 |
| 意外と 歯の表面はツルツルしているものです。 |
| ここで大切なことは、よく咬むことと、バランスのとれた食事をすること です。 |
| よく咬むということは、強く咬むことではなくて、たくさんの回数を 咬むということですし。 |
| また、バランスのとれた食事とは、繊維性の食物を 必ずとるということです。 |
| 繊維性の食物は、歯についた汚れをきれいにふき取ってくれます。 |
| この作 用を「自浄作用」といいます。 |
| 少し話が見えてきましたか? |
| つまり、咬みあっていない歯は、この「自浄作用」が働きませんから、 |
| 汚 れが付着しやすいのです。 |
| ●六歳臼歯が咬み合ってくるのは1年後 |
| 下顎の六歳臼歯が生え始めてから、 |
| 半年後に上顎の六歳臼歯が生え始めま す。 |
| さらに、下顎の歯と上顎の歯が咬みあうまでに半年。 |
| 六歳臼歯が「自浄 作用」を獲得するまでに、合計1年間の月日が必要になります。
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| いかがですか? |
| 咬み合っている他の乳歯は、汚れがあまり付着していない のに、 |
| 六歳臼歯だけはずい分と汚れているのが確認できましたか? |
| ■今回のポイントは・・・・ |
| ・六歳臼歯の形を知ろう! |
| ・六歳臼歯の汚れを確認してみよう! 以上今回の内容でした。 |
| 最後までお読みいただきありがとうございました。 |